育毛とHGH(ヒト成長ホルモン)

薄毛体質という言葉があります。

文字通り、薄毛になりやすい体質のことを揶揄して 育毛の達人がつくった言葉です。
遺伝的な要素はもちろん大きいのですが 昨今、女性も薄毛になりやすい理由。

今回、この理由のひとつをお話しします。

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■ 体内時計が思いっきり狂っている・・
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世の中、とっても便利になりました。

都心では街は眠りません。 十数年前は、コンビニが夜の11時頃まで営業するようになり、

「開いててよかった・・!」

と言ってフレーズを口ずさんでいた時代ですが、今は大型雑貨デパートですら一晩中営業していて当たり前の時代です。そこには需要と供給のバランスがあるためです。

夜中じゅう働く人たちがいます。
夜中に買いにくる人たちがいます。

そこには男性ばかりでなく、若い女性も当たり前のように混ざっています。
夜中に起きていればお腹がすいて何か食べたり飲んだりすることは当然です。昨今、薄毛とは縁のない、女性にまで薄毛人口が増加している・・・。

大きな原因のひとつがここなんです。

人間はそもそも体内時計が身体の中に備わっています。太陽が沈み、周囲が暗くなると自然と人間の体温は低くなり、眠りにつくように調整されています。時差のある海外にいくと、夜と昼が逆転して体調が狂いやすくなることは良く知られていますが これと同じ理屈です。

睡眠は基本的には周囲が暗くなったときに行われなければならないのです。そして睡眠中は髪が成長する時間帯。身体の細胞は寝ている間に修復され再生されます。

疲れや怪我を回復させ、本来の機能を
正常にするためにも「 睡眠 」があるのです。

夜中の時給や給与が高い理由。

それは健康を損ねているための代償なのです。
夜間はタクシーも割高です。
働く人も時給の高い夜を好む人もいます。
でも、そのツケは後からヒッソリと確実に忍び寄ってきます。
もっとも睡眠時間っていうのは長くても短くてもいけません。

問題は質なんですね。

例外の人も稀におりますが、普通の人は最低6~8時間前後は寝ないと、確実に身体を壊します。髪の伸びも悪くなり、薄毛につながる過剰な抜け毛もどんどん増えていきます。夜中に起きていたり短眠生活をするとこんな弊害も日常化しやすいです。

● 免疫機能が低下

● 活性酸素の増加

● 細胞再生が遅れる

その他にもたくさんの弊害がありますが体力が落ちるために寿命も確実に短くなりますが、そもそも髪はなくても人間の命に別状はありません。だからこそ、身体は無理な負担がかかると余計な部分の修復をしなくなります。

「修復に使うエネルギーが少ない。 もったいないから、いったん髪にエネルギーを 送るのはストップしよう!」

と身体が判断してしまうんですね。

人間は生命維持のために、ヒト成長ホルモンを分泌し続けています。

しかし加齢とともに20才を過ぎた頃から、ヒト成長ホルモン(略してHGHと呼ばれます)の分泌は極端に落ちていきます。女性をはじめ、男性も、原因不明の抜け毛が多かったり歳をとるにつれて、薄毛になってきて理由がサッパリ分からない、という方も少なくないと思います。

こんな場合、生活体系がどこか狂い続けていたりHGHの分泌が落ちているために免疫力が落ちて身体が髪の成長のためのエネルギーを遮断している可能性を疑う必要があると思います。ですから一番重要なのは、人間本来の睡眠サイクルに戻すことです。

眠れない人はこんなことも試してみましょう。

1.寝る前に軽いストレッチ

一日酷使した体の筋肉をいたわるために、軽く 筋肉を伸ばしてあげましょう。軽い屈伸や足の裏のマッサージを2~3分程度するだけでも、翌朝、身体が 軽くなります。

2.45分前から寝るための準備

身体が疲れていても寝れない場合があります。 それは心配事が多くて神経が高ぶっている場合。シャワーの排水溝の髪を一本一本数えたりして一喜一憂していませんか?個人差ありますが、一日に通常50~100本程度は抜けています。もちろん生え変わる条件ですが。

その日の体調によって、抜毛は増減します。こんなことをしていたら自律神経が高ぶった状態のまま毎日を過ごすことになり、半ノイローゼ状態が続きます。寝る前は心身ともに45分前から何も考えずリラックスしてください。もちろん飲食はNGです。

3.体内時計の確保

なるべく規則正しい時間帯で毎日、寝床に就きましょう。
朝7時に起きるなら、遅くとも毎日夜11時には床につきたいものです。

4.軽い運動を毎日取り入れる

栄養素の高いサプリメントや食事ばかり摂っていても身体が吸収しやすい状態になっていないと効率よく栄養素を摂れません。軽い運動を毎日して刺激することで、これらの栄養素が身体に浸透しやすくなり、ヒト成長ホルモンの分泌も多くなります。運動は軽くてもいいので、出来るだけ何かしてみましょう。

5.寝る前の飲食

寝る2時間前には飲食は一切やめましょう。
酒もNG。アルコール分は睡眠を浅くさせます。

枕も案外と重要な要素だと思います。
私の経験上、よくホテルなどにあるようなフワフワの枕は頭は沈み込んでペシャンコになり、首が固定されません。

ベストは「そば殻の枕」だと思います。

適度な硬さに加え、沈み感、ホールド感が安眠を助けます。
あとは、この世の誰も抵抗できないもの。
加齢によるHGH分泌の低下です。

良質なプラセンタの摂取である程度改善できると思います。