石鹸シャンプー

子供の頃、家族旅行での旅先でシャンプーを忘れたことに気づいた親父は石鹸を利用してガッシガッシ!と頭を洗っていました。

今、考えると本当に恐ろしいことをしたものです。

石鹸は安全と言われていますが、皮膚や頭皮は乾燥気味になりガサガサになります。頭皮と髪はデリケートなのです。そこに本来、劇薬のような石鹸で頭をゴシゴシ洗われたんではたまりません。理容師の親父の知識がこのレベルですから、頭髪の相談など、よほど詳しい人を選ばなければ恐いでしょう。髪をはじめ、歯も同様です。手入れをきちんとしなければ虫歯が進行し、末期になるとついには歯神経も死にます。

勿論、歯を磨いていたんでしょうけど、歯ブラシの毛先を見ればいかに乱雑なブラッシングの仕方であったか想像はつきます。

結果として部分入れ歯にしていたようですから、歯ブラシはしていても、効果的なブラッシングでなかったために、歯の損失という代償を負ってしまったのだと思います。私自身について言えば、学生時分までは歯ブラシの大切さと興味はありませんでしたから、当時は定期的に歯医者のお世話になっていました。しかし成人して歯ブラシのタイミング(食事をした後は、歯ブラシ出来ない状況であればせめて口をゆすぐ等)と丁寧なブラッシングをしていたお陰でここ10年近くは検査だけで虫歯はゼロです。

歯のケースは手入れ方法が単純で分かり易いのですが、頭髪管理となるとどうすべきか悩んでしまうのが実情ではないでしょうか。 髪の成長サイクルや本来髪が成長すべき環境についてあらゆる本を読み漁っているうちに、私の育毛に関する知識はかなり是正されました。つまるところ、育毛とは花や植物、野菜を育てるのと同じ理論なのです。正しい育毛知識を得、あなたの髪や頭皮、そしてあなたの体の状態を知ることで、ツルテカだった頭の気になる部位に若きしの毛髪を取り戻すことは全く不可能なことではないのです。

使用するシャンプーや整髪剤も育毛に大きく左右します。私が知りえる限りでは、石鹸同様、リンス入りシャンプーやリンスの使用は育毛に悪い影響を与えるようです。特にフケを抑えるタイプのものは、毛根そのものの新陳代謝を阻害してしまうことでフケを止めるという原理とのことですから、本来はシャンプーだけで良いのです。(これも誤ったシャンプーでは意味ありません。弱アルカリ性のデリケートな髪用シャンプーをティースプーン一杯程度。1度目は髪だけざっと洗い、2度目は更に少量を、今度は指の腹で頭皮をマッサージするように。)しかし、これまた使用するシャンプーも色々販売されており、一体どれを利用すればよいのか悩むところではあります。

髪の成長には多少の時間が掛かりますが、正しい方法で行えば10~20日位で効果(産毛が目視できるところから始まります)を確認できます。私(30代後半)は最初の2週間で効果を認めることが出来ました。細くはかない毛髪ですが、産毛ではなくちゃんとした髪の毛として成長していました。気長に、しかしゆっくりと確実に、のんびりと、が育毛成功への近道です。

畑で野菜を育てようとするとき、不毛な土地を使って野菜を育てようとする人はいるでしょうか?

野菜だけに限りません。植物も同様です。健康的な植物、農作物を枯れることなく育てようと思ったら、土壌となる健康な土、定期的なメンテナンスは重要なのは誰でも知るところでしょう。畑が不健康な状態であれば、育つべき農作物も育たないのは当然のことです。植物や農作物を毛髪に例えてみましょう。毛髪の育成には頭皮を健康な状態に保つこと。これだけです。論理的には、人間は死ぬまで毛髪(自毛)を持ちつづけることが可能なのです。ただ頭皮管理が上手く出来ていないが為に、毛髪の再生がストップし悪循環に陥る。

これがハゲの始まりなのです。

あなた自身の毛髪や育毛については、どれだけ管理が出来ているでしょうか。