洗髪方法
育毛剤を浸透させるために大切なこと。
それが洗髪です。そして毛穴が開いていないとどんな育毛剤も毛根まで到達しにくいのです。
続きを読む
よく、育毛のためのシャンプーと呼ばれ、あたかもシャンプーを使うと髪が生えると想像してしまいそうな広告を頻繁に見かけるようになりました。しかしどんなシャンプーであっても、それだけで発毛するようなシャンプーはこの世にありません。
髪には髪が生える周期というものがあります。成長サイクルのことです。
毎日生え変わる髪はおよそ70本位あります。もちろん抜けていく髪もあり、新しく毛穴から顔を出す赤ちゃんの髪もあり(産毛)、こうして生えては抜けることを繰り返しています。発毛サイクルは休止期というのがあり、この休止期にはいりますと、髪は成長をやめ、徐々に毛根の外に押し出されます。およそ約3ヶ月で毛髪は自然に抜け落ちます。
よく、抜ける髪が怖いので洗髪をしないという人もいるようですが、これは間違いです。なぜなら頭皮が汚れと皮脂でまみれてしまい、毛 根の感染を招く可能性もあるためです。最悪、毛根が感染してしまったら毛根は強いダメージを受けるため発毛しにくい頭皮環境になってしまいます。ですから最低でも2日に1度は洗髪が必要でしょう。猛暑の時期であれば、毎日洗髪したほうが良いに越したことはありません。
基本的には、シャンプーは【頭皮環境を正常な状態に保つことができる】内容のものであることが必要最低限の条件です。ところが残念ながら有名ブランドであっても、非常に安価で身体にも有害な成分のはいったシャンプーが当たり前のように売られているのが現状です。成分をよくご存じの方で、ラベルの成分表をみて愕然とすることは珍しくないでしょう。
次に育毛剤などの使用ですが、どんなに効率の高い育毛剤であっても、可能な限り安全で頭皮に合ったシャンプーを使っていなかったり、洗髪方法が悪く頭皮環境が整っていない場合では、いくら育毛剤を使ったところで浸透しにくくなります。
不健康な土質の地面に種を植え、栄養剤を混ぜた水をいくらかけても花は 開花しないのと同じです。ガチガチで阻害要因が山ほどある状態では花が地上に出る 前に力尽きてしまうのと同じなのです。
20歳前後をピークに人間の体は急速に衰え始めると言われています。 肉体とは反して精神は死ぬまで成長を続けます。 もしあなたがどんなにナイスミドルであっても、髪が少ないというだけで外観の魅力を 損ねてしまうものです。頭髪が少なくなる、というのは何とも理不尽なものです。 若い人達であれば、悩みは尚更でしょう。
脱毛、薄毛、ハゲは遺伝による影響が強いことは確かなようです。実際私自身も親父 の薄くなっていく前両側頭部を見ながら、「まさか将来こうならないよな」と多少の不安を 持ってはいました。当時、学生時代の20代前半、私は地方から首都圏の大学に移り、そこ で専門理容師から「おでこが広いから将来のために頭髪管理は気をつけな」と言われたこと があります。私本人は「おでこが広いのは元々。余計なお世話だよ。気をつけろったって、 ちゃんとした知識もある訳でもないのに対処しようが無い。」と気にも留めずに過ごしまし た。
しかし20代中盤までに複数の専門理容師から遠まわしに何度も同様な意味合いの事を 指摘されたときには、さすがに鈍かった私も「これは結構まずいのかも」とかなり不安にな ったものです。前頭部のソリが激しく後退し始めたのに気がついたのはこの頃からです。 20代後半までは意識できませんでしたが、学生時代に触感したときに覚えていた“確かに このあたりが髪の生え際であった”部分というのが明らかに後退してきているのを実感しま した。
「おかしいな、確かにこのあたりが生え際だったのだが・・」。あまり気にも留めず、 暴飲暴食、徹夜もへっちゃら不健康な生活パターンの繰り返し。しかしいつの日か、風が吹 いて前髪部分だけが横山ノック状態になり横のおでこ部分が丸出し。そうです。まさしくあ のミッキーマウスのふち形状が促進された状態となっていたことに呆然としました。自分で は気がついてもなかなか認めようとしていませんでしたが、ここまで進むと早急に何らかの 手を打たなければいけません。
もともと私の髪は固て太くコシがあるのですが、あまりにコシが強いがために風で前髪が後 ろになびいただけで、髪が引っ張られた力で頭皮に痛みを感じるほどでした。また脂っぽい 体質なのか、頭部の皮脂も溜まりやすく、顔の肌にも半日で皮質があふれ、思春期をとっく に過ぎているにも関わらず吹き出物などが年中絶えない体質です。これは今でも変わりませ ん。体質は肉体改造などよほどのことをしてトレーニングでもしない限り、なかなか変えら れないと思います。
ともかく、そして先ず走ったのは国産の高級育毛剤です。 絶対に効果があると確信していたからです。 理容業を営む家に生まれた私は中学生の頃、面白半分に眉毛に育毛剤を塗布したことがあり ました。1週間したら実際、眉毛の面積が増え始めたので即、止めました。だから育毛剤さ えあればハゲなんか恐くないと思っていたのです。そしてある育毛剤を買い求め、恐れるこ と無し!と楽観的だったのですが、しかしどういう訳か頭部に塗布した育毛剤は待っても待 っても一向に効果が現れませんでした。
今、思うと「成長期の体に育毛剤を投入」したから こそ効果があったわけで、20歳を過ぎて年々体力が低下していく体に投入しても効果が無 かったとしても当然の結果だったのでしょう。 いまではその理由が分かりますが、育毛剤はまゆげなど体毛の増殖には効果が出やすいのです。しかし頭髪はそうはいきません。なぜなら頭部は男性型脱毛症の根源である脱毛因子DHTが血流にのってはたらいているからなのです。
慌てた私は本当に色んな育毛剤を試してみました。試しては止め、試しては止めの年 月が過ぎました。結局は気休めと時間やお金の浪費だけに終わっていたようです。書いてあ る使用法をきちんと読み、毎日欠かさず育毛剤の塗布とマッサージ。また、当時インターネ ットも無い時代ですから、とにかく限られた文献を探しましたが、これだ!という決定的な 情報を得ることは出来ませんでした。しかし、努力に反して効果のほうはサッパリ現れませ んでした。
そのうち開き直り「まあ、見るに絶えないほどひどくなることはないだろう」と 暫く放置していた期間もあります。すると見る見るうちに更に後退(泣)。 育毛剤も効果は無かったとはいえ、脱毛防止くらいは効果があったのかもしれません。しか しそれでは現状維持だけに終わり、本来の目的である「増毛、育毛効果」にはなっていませ ん。
1回目終わり(続く)