体毛が濃いのに何故薄毛になるのか?

体毛が濃いのに何故薄毛になるのでしょうか?

これは「髪のパラドックス」として知られています。
男性ホルモンの分泌が多いと体毛が濃くなりモジャモジャになります。
身体中の毛が多いから、さぞかし髪もフサフサかと思いきや、なぜか頭髪が薄い、というのは珍しくありません。
「 体毛が濃いのに、頭だけ薄くなる・・・? 」
どうして?
これは普通に考えると、なんか変ですよね。

これについて2つの仮説を考えた博士がいました。

( 第一の仮説 )

脱毛因子の生成に男性ホルモンが関わっている。
その脱毛因子はどこにつくられるのか。

消去法で考えた末、皮脂腺細胞に注目した。
皮脂腺細胞には毛乳頭細胞と同様に男性ホルモンを
活性型に換える酵素がたくさんあるから。

( 第二の仮説 )

20~40代にかけ、この皮脂腺細胞が増大する。
活性型男性ホルモン(DHT)がたくさんつくられる。
このため脱毛因子が目一杯つくられると
男性型脱毛症が始まる。
抜毛を引き起こす最終的な物質は、皮脂腺細胞でDHTからつくられるタンパク質です。このタンパク質が毛母細胞に干渉するので髪の成長や細胞分裂を抑制して抜け毛が起こります。そこで有効だとされるのが「カラギーナン」という物質。ある種の海藻から抽出され生成された多糖体(炭水化物)です。
このカラギーナンという物質は、加工することでタンパク質を閉じ込めてしまう作用を持つようになります。